カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

圧倒的コスパ・多機能!エバディクト・トレイルランニング ウィンドブレイカーのレビュー

トレラン用のウィンドシェルを買い足したい

昨年から継続して夏の山用のウェアを買いそろえていますが、最近はウィンドシェルを探していました。

今現在持っているのはinov-8の軽量ウィンドシェルとasicsのランニング用ウィンドブレイカーです。

ちなみに、「ウィンドシェル」「ウィンドブレイカー」という呼び方がありますが、この二つには実際、明確な違いはありません

どちらかというと登山やトレイルランニングではウィンドシェル、ロードのランニングや部活やトレーニングで使用されている物はウィンドブレーカーと呼ばれがち。

 

そして山用は軽量で防風性が高く、ロードランニング用は重くても通気性が高い物が多い、という傾向もあるように思います。

 

さて、今まで持っているその二つのウィンドシェルで特段不満は無かったのですが、冬にロードのランニング中に転倒してしまい、イノヴェイトのウィンドシェルが破れてしまった。

それ以来、ダラダラとトレイル用のウィンドシェルを探していました。

 

私はレースにはウィンドシェル兼レインシェルとしてシェイクドライのレインシェルを持っていきます。

なので、ウィンドシェルはどちらかというと普段の練習や山用。

ある程度コスパの良い物で、携帯性の高い物。

また、今回は真夏の日差しから逃れるためにも使いたいと思い、色は白系を探しています。

 

現在のウィンドシェルは凄い進化している

ウィンドシェルと言えばパタゴニアのフーディニ・ジャケット。

ウィンドブレーカーを登山ウェアとして採用したのは恐らくパタゴニアが初めてなのではないでしょうか。

そのパタゴニアの不朽の名作がフーディニジャケット。

[パタゴニア] メンズ・フーディニ・ジャケット フーディ アウター メンズ 24142 BLK S [並行輸入品]

その軽量性・収納性・防風性に加えて素材感や絶妙なシルトが街中での普段着としても使われることも多く、未だに大人気です。

ただ、現在では機能性においては他のメーカーの進化したウィエッンドシェルには敵いません。

 

軽量ウィンドシェルとしては50gほどの物も多く、他にも撥水性を強化したものや形に工夫を凝らしたものなど、多くの魅力的な商品が出ています。

逆に200gを越える重いウィンドシェルであれば撥水性も耐久性もレインシェル並みの物も多くなっていて、この10年ほどで一番進化した、というか多様性が増したジャンルかもしれません。

ウィンドシェルの選定

候補1.EXライトウインド ジャケット

モンベル 8,580円

モンベルの最軽量ウィンドシェルであるEXライトウインドジャケットはなんと重量45g!にもかかわらず、撥水性も有ります。

内ポケットが一か所あるのみで、フードやハンドポケット、サムホールなどはまったくない、シンプルな構成。

軽量ですがストレッチ性はほぼなく、そのため全体のシルエットももっさりとはしています。

ですが45gは魅力的。世界最軽量級です。

候補2.ウィンドリバーフーディ

ティートン・ブロス  18,700円

[ティートン ブロス] Wind River Hoody M Gunmetal

Pertex Quantum Airを使用した、これも人気のウィンドシェル。

通気性が高く、撥水性もあり、ある程度のストレッチ性もあり、更に凹凸のおかげで肌に貼りつきにくいという素晴らしい生地なのに、なんと重量はたったの100g。

価格が高いのがたまに傷・・・というかこの価格だとちょっと練習用にはもったいなくて着られないか・・。

パーテックスカンタムエアは最近他のメーカーも続々とウィンドシェルに採用しているテッパンな素材なのですが、いかんせん、どれも15,000円超えばかりです。

そこまで丈夫なものでもないので、普段からガシガシ使って・・・というわけにもいかず。

候補3.エバディクト トレイルランニング ウインドブレーカー

デカトロンのトレイルランニングライン、エバディクトのウィンドシェルです。

5000円台の激安価格なのに高ストレッチで、かつ書ききれないくらいの多機能なディテールがあるのに138g(Lサイズ)とそこそこの軽量性があります。

なにより、色とデザインがカッコいい。

デカトロンはフランスのメーカーだけあって、デザインだけならトレラン用品の中では正直、群を抜いているように思います。

そしてそして、前述の多機能な機能性・・・これから詳しく紹介しますが、圧倒的に使い心地が良いです。

ということですので、今回はこのエバディクトのウィンドシェルにしました。

エバディクト トレイルランニングウィンドブレイカーレビュー

早速着てみました。

うむ。

良い。

めちゃくちゃ良い。

因みに175cm67kgでサイズMを着用しています。はい、ちょっと体重増やしております。その辺の話は過去のウェイトゲイナーのプロテインの記事をご参照下さい。

 

触った質感はフーディニジャケットに似ています。あまりテカりもない。

で、腕の内側から脇の下から裾までのサイドがすべてストレッチメッシュ素材になっているので、めちゃくちゃフィット感が良い。

なので、他のウィンドシェルでは出来ない上の画像の様な腕まくりが出来る!!

普通のウィンドシェルだと腕まくりしてもすぐに落ちてきたり、そもそもキツくて出来なかったりするからこれはかなりありがたいです。

 

これがストレッチ素材。汗抜けも間違いなく良さそう。

 

そしてメインの生地は縦にはほとんど伸びず、横方向にはかなりストレッチします。

商品説明に「ザックの上から着られる」書かれていて、「絶対に嘘だろ」と思っていたんですが、このストレッチ性なら納得。

こうなります。

全然いける。

上の画像は8Lザック。公式ページには10Lまでと書いてあります・・・が、試してみましたが、16lのザックにパンパンでもいけました。

ちなみに、フードもストレッチするのでかなり広範囲にフィットします。

 

もうこれだけでかなり満足。

しかし他にも機能満載です。

 

このフロントのボタン。

これのおかげで、前面を開けていてもパタパタならない、とのこと。

もともとバックパックを背負っていればパタパタはなりませんが、シェルの内側にバックパックを背負った場合や練習時の身軽な時に効果を発揮しそう。

 

サムホールもちゃんとあります。

 

 

他にはこの腰の両サイドのスリット

ここから下に着用しているのバックパックの中身や、ウェストベルトのドリンクなどを取り出せます。

ただ、それはめくりあげれば別に出来るから、よほど冷えているとき以外はさほどアドバンテージにならない。

 

しかしここ、ハンドウォーマーとしてめっちゃ使えそう

レースのスタート直前はまあまあ待たされて指先が冷える事も多いので、ここに手を入れておけば温めておけます。

 

 

また、後ろにはちゃんと小さなファスナー付きのポケットも有ります。

鍵やカードの収納に丁度良さそう。

以前紹介したウルトラライトウォレットもギリギリ入ります

 

 

ポケッタブルに収納時は、この首の後ろのポケットに入れる事になります。

モントレイルが昔からやっている方式ですね。

こうやってまとまります。つぶせばこの半分近くにはなります。

これだけ小さくなれば満足。

ちなみにMサイズは実測127gでした。

練習と山で使ってきました



うむ。やはり良い。

前ファスナーを開けてフラップボタンのみにすると前から空気が入り、背中のスリットや首元から風が抜けていくので、かなり通気性は良く感じます

また、メイン生地そのものも通気性が高い上にサイドのストレッチメッシュがかなり効いています。

藪の中も少し走りましたが、まあまあダメージもなく、簡単には破れない感じ。


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ライトグレーを選んだので日差しもかなり反射してくれる。

外気温24℃の5月の真昼の日差しだと、前を開ければ着たほうが若干涼しいくらい。

 

その時の暑さに合わせて着方を変えていけるので、一年中活躍しそうです。

なにより、乱暴に使える値段!!5490円ですよ!!

 

15,000円もするウィンドシェルならこう雑には扱えません。

しかも、嬉しかったのが小雨に振られた時に、コレ。

撥水してんじゃねーかよ!!

そんな事書いてなかったじゃない!

このお値段で、素材性能は他の高級シェルに負けておらず。気が利いたギミックがいたるところにある。

これは買い、ですよ皆さん。

少なくとも私の通勤ラン用、早朝ロード練習用、冬のラン用、普段のトレランのウィンドシェルとしては最適オブ最適。

 

まとめ

良い点

  • 激安
  • 超多機能
  • カッコいい
  • 撥水するんじゃん

悪い点

  • 127g(実測)と多少重い
  • 細かな作りが悪い
  • 乾燥機NG

作りは値段相応です。

縫い目の曲がり、ほつれなどは気になる。洗濯ネットに入れてお洗濯が良いと思う。

あと、ファスナーとボタン!!

これが良くない。

脱着や動きが悪い。無理やり力を入れると壊れそうで怖いです。

ここはもうちょっと値段上がってもちゃんとしたメーカーの物を使ってほしかった。

とはいえ、これだけ色々と考えて詰め込まれたシェルが5490円ならぜんぜん目をつぶれる。安すぎるくらい。

 

何が良いって、私の想定していた、

登山口で着る→暑くなってきて脱ぐ→稜線で着る→気温が上がってきたら各部開いて調節

みたいな事がバックパックを下ろさずに出来るんですよね、コレ。

なぜならバックパックの上に着られるから!!

普通はいちいちバックパックを下ろして脱いで、下ろして着て・・・みたいな面倒は事をしなくちゃならない。

ウィンドシェルは強風で飛んていきやすいので助かります。

しかも普通のウィンドシェルは細かな調節もあまり出来ないので、頻繁にその面倒が発生します。

 

あと、藪の中ではシェイクドライのレインウェアの上に着てシェイクドライを守るという使い方も想定していますけど、これなら値段が安いから、破けてもあまり痛くない。

という事で、今まで買ってきたウィンドシェルの中では圧倒的にお買い得でした。

 

因みに、色は他にもブラックオリーブがあります。

 

こっちの方がカッコいいかも。

しかし濃い色は日光で暑くなりやすいので、使いどころは変わってくると思います。

具体的には冬の昼間のランには良いのかも。

私と同じような使い方を想定している方には、ライトグレーが間違いなくオススメです。