カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

さあ登れなくなる低山が出て来たぞ

田舎の不人気低山は登山道の荒廃・劣化が進んでいて、このままだと登れなくなる山が増えてくる、的な事を何度か書いてきましたが。

 

コロナ禍でそれが加速し、去年まで私がちょくちょく行っていた山でも現実となってきました。

 

 

トレランに超オススメだった奥三界山(奥三界岳ともいう)では吊り橋の腐食で、登山道が通行禁止となりました。

他にも木製の橋、旧トロッコ道、涸れ沢がかなり危険な状態。

バリエーションルートとして昔は使われていた田立の滝上部の天然公園からのルートはあるにはあるのですが、雪の残っている期間以外は藪が濃すぎて普通の登山者には無理、雪の残っている季節は普通の登山者には危険すぎて無理。

 

 

という事で少なくとも今後数年は日本三百名山の一つである山が一般登山道からは登れなくなる、という事になりました。

恐らくもうずっと登れなくなると思います。

 

近くでは恵那山の黒井沢登山口もアクセスする林道の補修の見通しがずっと立っておらず、これも廃道になりそうな予感がします。

去年は私は登山口のずっと手前の街中から走っていきましたが、トレイルランナーが行けたとしても登山道を整備しにいけない為、あと数年で熊笹で覆われ、当然走れなくなと思います。

 

その他のあたりの低山もまだしばらくは草刈りは入るとは思いますが、木道木段が腐食し、雨水でかなり地面も掘れてきている道も多いです。

あと10年もすれば間違いなく一般登山道ではなくなるルートも多く出るように思います。

都市部からのアクセスも悪く、魅力的な景色でもない山なら仕方ないのかも知れませんね・・。

 

山を走る人間としては里山低山というのは非常にありがたいのですが、普通の登山者目線で言ったら魅力に乏しいでしょうし。

 

私がいつも登っている、とある山は同じ会社の登山愛好家数人でなんとか維持しているのですが、崩落が激しくてそろそろ登山道の付け替えが必要な箇所が有り、そうなるとまた届け出も必要。

その件について他の人間が問い合わせたところ、県にメールすれば市に聞けと言われるし市に聞けば県に言えと言われる・・・という面倒な事になっています。

 

このあたりの里山や不人気低山の登山道やそこまでのアクセス道の整備は、地元の登山愛好家や山岳会、地元の有志や自治会が担っています。

自治会が担っている系だとコロナ禍でもう止めてしまったところも出ていて、山頂にダムの通信用のマイクロウェーブ反射板を作る時に、ついでに作られたらしいとある登山道とかはもう完全に廃道になりました。

 

ヤマップとかヤマケイで出てくるルートしか登らない様な人には関係ないでしょうが、例えばジオグラフィカなんかで使われている国土地理院地図の道を参考に登るような玄人の人は今年からは本当に困ると思います、少なくとも東濃や木曽地方の山では。

 

南木曾山なんかは上手くやっていて、登山道整備に力を貸したい・・・という人を募って、イベントとして手伝ってもらったりしています。

私も以前行きましたが、楽しいし力になれるし、とても良い試みだと思います。

 

ultratrail.hatenablog.com

 

西駒んボッカなんかもそうですね。

薪を背負って運ぶ西駒んボッカ 3年ぶりに開催|ニュース|伊那谷ねっと

荷揚げの手伝いをレースにしてしまう、という試みで、毎年とても盛り上がっているそうです。

 

そういう「ちからになりたい!!!」という人は無数にいると思うので、イベントにしてしまって募集を掛ければ都会から多くの人が集まりそうですが、やはり企画する側に人がいないと不可能なんですよね・・。

 

肌感覚なんですが、不人気低山に行く人はお金を使わず、そのまま直行直帰、という人がとても多いと思います。

それだと地元側に山を整備するメリットが一ミリもないので、もう不人気低山が登れなくなっていくのは仕方がないのでしょう。

だって人気無いんだもん。

 

最近ではそういう不人気低山の登山口で直火で火を焚いてキャンプして片付けずに帰っていく、という事も発生していて、その登山口のある地区では登山者はまあまあ嫌われているそうです。

たぶん直火でキャンプするのは登山者じゃないと思いますが・・・。

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近くの山の笠置山というボルダリングが盛んな山は若いボルダラーが沢山入山していますし、マナーもちょいちょい問題になったりしているんですが、地元にはわりと歓迎されています。

やっぱりそれはお金を落とすからだと思うんですよね。

 

何度も何度も言っているので読者の方は「うるせえオレはカモシカみたいな貧乏人より金たくさんつかってるわ」と、いい加減鬱陶しいと思うかもしれませんが、やっぱり地元と山小屋にちゃんとお金を落としてこないと、この趣味は成り立たないですよ。

 

観光地化してボロ儲けしている様な山なら別なんですが。

特にトレイルランナーは補給食も飲料もしっかり携行してるし速く帰ってこられる為に、意識しないと気付けば一円も使わずに帰ってくる事も多いと思います。

腹減ってないなら無駄にお土産かって帰りましょう!と

お土産で思い出したけど、白い恋人のコピー品っぽいお菓子って日本全国にあるじゃないですか??

そしたら「白い恋人も他のお菓子のパクり」という説を聞いたんですが、だれか詳しい方教えてください!