- ヒストリーチャンネルのサバイバル番組がめっちゃ面白い
- マッチョからリタイアしていく
- 重要度は糖質・脂質>>たんぱく質
- 地道な作業が出来る奴が生き残る
- もともと孤独な奴が強い
- 日本でも是非やってほしい!
ヒストリーチャンネルのサバイバル番組がめっちゃ面白い
最近、ヒストリーチャンネルの「ALONE 孤独のサバイバー」という番組にハマっていました。
どちらも初回は1か月体験無料。
どんな番組かというと、サバイバルに長けた出場者が僻地でサバイバル生活を行い、最後までリタイアか失格しなかったものが賞金の50万$を得る、というリアリティ番組もです。
ルールとして
- 出場者は定期的にやってくる番組スタッフ以外に接触してはいけない
- 晩秋スタートし、日に日に厳しくなる環境下で生活を送る
- ある程度公平なドロップ地点の範囲で生活を行う
- 出場者は衣類や防寒具などの基本的な装備の他に、40種類の中から自分で選んだ10個のサバイバルギアを持っていける
- 出場者はカメラで自分の生活を撮影する(恐らく参加条件)
- リタイアする場合は衛星電話を使い申請する
- 定期的な健康チェックをクリアしなければならない
というものがあり、特に健康チェックのBMIが17を切ると自動的に失格となるのがかなり厳しいルールです。
BMI17というと、私(175cm)だと体重52kgを切ると失格です。ガリガリではありますが、まだいけそうな体重ではあるんですが・・。
私はサバイバル物が大好きなのでもう最初から最後まで楽しめました。
ファイアスターターとかナイフとか弓矢とか、装備も男心をくすぐる。
アメリカを始め、世界中で大人気となり現在シーズン9まで制作されています。
やらせ疑惑やマンネリ化の批判などもありますが、出場者は放送後もインフルエンサーやトップYouTuberになる人も多く、未だ人気のある番組となっています。
ということでハマりにハマって見ていましたが、思いがけないサバイバルや野外生活に関する気付きが沢山ありまして。
というか、ただ単純に感想をどこかに吐き出したいと思い、あまり関係ないこのブログに書こうと思います!
マッチョからリタイアしていく
凄い意外だったんですが、マッチョは不利です。筋肉、役に立ちません。
毎回数人のマッチョが参加していますが、もはやマッチョが撤退フラグみたいになっています。
このブログの読者層である、ランナーや登山者の持久力もあまり意味がありません。
長距離走も筋肉も燃費が悪すぎるので、長期間の本物のサバイバルには役立たない。
マッチョから脱落していくと言っても過言ではない。
釣りでも弓矢でも罠でも、大きすぎる筋肉は足を引っ張りこそすれども、役に立たない。
斧で木を切り倒すのも早いんですが、いかんせん作業が速いと失うカロリーも大きすぎる。
ちなみに、出てくる斧がどれもめっちゃカッコいいです。やっぱり研ぎやすいスウェーデン鋼の斧こそ至高。
あと、見ていて思ったのは、身体がデカいと低血糖になるのが早いのか、イライラして地道な作業が出来なくなる参加者が多い。
どうあっても低カロリー生活を強いられるサバイバル環境においては、身長の大きさや筋肉のデカさは逆に足手まといだな、と思いました。
重要度は糖質・脂質>>たんぱく質
今回の様な冬季のサバイバイル環境ではほとんどの場合、糖質や脂質の摂取が困難になり、たんぱく質がメインになってしまいます。
まだ暖かい頃は魚、冬になれば動物が食物のメインになるのですが、どちらもぜんぜん脂身が少ない。
どの季節が脂身が多いのかは知識がありませんが、とにかく捕れる生き物のほとんどに脂身があまりありません。
かといって糖質もベリー系などが多少あったりする程度でほとんど取れず、参加者は脂身を異常に欲しがります。
やはりたんぱく質からエネルギーを取り出すのは効率が悪いのか。
最後のサバイバーは炭水化物や脂質を冬になる前に貯め込めた人が多いです。
地道な作業が出来る奴が生き残る
現代社会だと、のろのろと同じ事を苦も無くする、という様な能力はまったく評価されず、頭がキレたり、行動や決断が速かったりする人が持て囃されますが、サバイバル環境下では違います。
のろのろと作業した方がカロリーを節約できますし、その上で地道に同じ作業が出来る人の方が罠にせよ猟にせよ住居作りにせよ、結果を残しています。
これには色々と考えさせられました。
今私たちは成功したとか才能がとか、いろいろと能力を比較したりしますが、結局その人の成功するかどうかは時代や環境とマッチしているかどうかが大きいな、と。
ちなみに、「頭がキレるタイプ」みたいな勝者も一人もいません。
「運動能力が高い」「頭が良い」「美しい」「根性で乗り越える」とかそういう能力は全く価値がない、というのが面白いです。
毎日罠の仕掛けをチェックして少しずつ変えるとか暖かい季節の、うちは食べる分を我慢して真冬に回す、とか、そういう農民的な我慢強さに比べたらカスみたいな能力なんですね、それらは。
もともと孤独な奴が強い
1か月くらい経つと、参加者はほとんど皆、精神のバランスを崩し始めます。
特にちゃんとした仕事をもって、ちゃんとした家族を持って・・・みたいな人はまずいです。
家族や友人に会いたくなってしまいます。
逆にもともと孤独だった人や社会にはじき出されている様な人はめちゃくちゃ精神的には強いです。
現代社会においては人と繋がる事に幸福感やなんかを感じやすい人が成功しやすいのかな、なんて思いました。
あとは、やはり楽しみを見つけられる人が強い。
優勝者のほとんどは、何かしらの楽しみを生活の中に見つけています。
創作活動にふけったり、楽器を作り演奏したり、イマージョナリーフレンドを作り話しかけたりします。
特に脳が低血糖状態におかれ続ける事になると思うので、精神の健康維持は肉体の健康維持と同等に重要みたいです。
日本でも是非やってほしい!
日本でもサバイバル番組は人気ですが、皆さんご存じの通り、子供だましというか演出が過ぎるというかなんというか・・。
まあ大人の鑑賞に堪えるものではないものがほとんどです。
この番組をほぼそのまま、日本でもやったら面白いのに。
漁や猟は日本ではかなり厳しい制約がありますから、その辺りは特別な許可を取ったりが必要なんでしょうが、間違いなく自然保護意識の向上にはつながると思います。
面白そうですよね・・・。
日本なら恐らく自然薯やどんぐり類の確保がキモだな、とか、魚が小さいから簗が必要だな・・とか色々妄想が楽しいです。
というか、アレですね。
海外のドキュメンタリーとか、ドラマとか、ああいうコンテンツが手軽にみられるようになると、グルメ番組と懐かしい歌の番組、あと顔芸ドラマばかりの日本の地上波テレビを見る気が失せます。
よく、「NHKにお金を払いたくない」という声を聴きますが、私はNHKの番組のクオリティにならお金払い続けても良いと思います。
逆に、地上波民放があんなひどい番組ばかり作ってるなら、楽天あたりにプラチナバンドを渡して欲しいです。
話は逸れましたが、皆さんも是非、暇な時にみてみて下さい。