カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

中央アルプス国定公園

中央アルプス国定公園が指定されて2年半が過ぎました。

指定範囲は

  • 中央アルプスのほとんど
  • 恵那山の長野県側
  • 木曽の景勝地(寝覚ノ床、田立の滝周辺)

となります。



恵那山が長野県側だけなのは、岐阜県側は胞山県立自然公園として放置・・・じゃないわ、整備されているからです。

これまでも開発整備されてきたのは長野県側だけで、岐阜県側は不要なほどの防砂堤を無限に作る工事をして山を守っています。

木曽の景勝地が何故入っているか、ですが、地元の要望でしょう。

 

地元の希望としてはこれを機に観光地としての魅力を取り戻したい、予算の付かなくなってボロボロになった林道をアクセス道として整備したい。

お国の希望としては色々と予算を付けておっと誰かが来たようだ・・・。

 

とにかく素晴らしい事業です。

 

とくに素晴らしいのが、乗鞍岳でさらってきたライチョウを中央アルプスのゲージで飼って増やす、というプロジェクトです。

たった一匹、中央アルプスでライチョウを発見したというだけで始まったプロジェクトです。

これもツイッターで何度も言っていますが、2010年ごろに毎月の様に中央アルプスに通っていた私は、ライチョウを何度か見ています

 

木曽谷は西から東へ強い風が吹き、パラグライダーでも木曽谷と中央アルプスを越えて伊那谷に着陸するコースが人気なくらいですから、ライチョウが御嶽山や乗鞍岳から飛来しても全く不思議ではありません。

 

そもそも人間の乱獲なんかで絶滅したわけではないライチョウを何故また増やそうとするのかが不思議でなりません。

中央アルプスの様にハイマツの生息範囲が狭く、密度も低ければ他の野生動物に狙われるのは当然だと思うのですが・・・。

ライチョウの前にハイマツを育てた方が利口かもしれません。

 

そもそも都会の人のイメージは大間違いで、この数十年、野生動物の生息範囲はめっちゃ増えています。

材木の為の森林伐採や炭焼きはなくなり、桑畑やわな猟もほとんど絶滅しているので、里山と人里の緩衝地帯として存在した経営されている山林が無くなって来ています。

山が放置されて野生動物の生息範囲が大幅に増え、ランニング中にカモシカや鹿に出くわし、通学路に熊が出て、街中にある私の家の庭にはリスが出るようにさえなりました。

 

自然を保護しようなんてのは知らない人間のたわごとで、保護よりも文明と調和させるための維持管理こそ重要なんじゃないのか、と思いますよ。

 

そういう意味では中央アルプス国定公園化に伴う整備事業は私は良いと思います。

 

大まかに言って

  • 登山道や景勝地までの道路(主に林道)の整備
  • 登山道入り口の整備や園地の設置、水飲み場やトイレの設置
  • 避難小屋の設置や再整備
  • キャンプ場やテント場の再整備・新規設置

という物を行います。

私は木曽側の状況しか分かりませんが、これで

  • 福島AB、上松ABコースの再整備
  • 中央アルプス南部の登山道の再整備
  • 恵那山の展望台の新規設置
  • 田立の滝~天然公園の周回コースの復活

そしてそして、更には中央アルプス全山縦走が一般登山者でも出来る様になるのかも?なんて期待しています。

 

しかしまああまり進んでいないので、ほんとうにすべての事業が行われるのかどうか・・・。

 

そんなことに金使うなよ!!という人も多いでしょう。

ですけどね。めっちゃ外国の人、来るんですよ、木曽って。今。

伊那谷も多くなってる。

日本が観光立国として生きていくには、こういう田舎らしい魅力でいくしかないと思いますよ。

 

あとは熊は殺して殺して殺しまくらないと、ちょっとダメだ。

私も何度も遭いましたし、私の同僚は釣り中に頭を攻撃されて30針縫いました。

南木曾では2020年に散歩中にクマに襲われて無くなった方もいます。

どちらも熊は逃げたまま今も生きているでしょう。

熊なんて全部捕まえて高尾山にでも逃がしたらいいんです。

 

という事で、中央アルプス国定公園、今後も期待しています。

特にライチョウの誘拐監禁・強制移住計画からは目が離せませんね!!