カモシカロングトレイル

スピードハイク・ランニング・登山・キャンプ・山遊び。書き捨て御免。

トレイルランニングの魅力ってなんだろう

内容は薄いのに無駄に長いです、悪しからず。

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以前も書きましたが、私はボルダリング・登山から入って、とある手術後に体力づくりの為にランニングを始めました

それまでも時間的制約をクリアする為と、足のダメージを残さない為に下りは走っていましたが、「トレイルランニング」と呼ばれる様な速さやスタイルではなく、普通の登山者の速度(コースタイムの6,7割程度)と服装(登山靴にロングパンツ)でした。

 

ランニングを始めると同時にトレイルランニングを始めたわけですが、それもただ単純に「早く帰ってきたいから」と、「遠くまで行きたいから」です。

 

しかし今ではトレイルランニングにぞっこん、と言っていい程、大好きです。

トレイルランニングの魅力、というのはいったい何だろうか。

 

そうはいっても、私にとってはトレイルランニングは登山の一部です。

 

ロードのランニングすら、私にとっては登山の一部、という感覚でやっています。

 

私にとっての登山の魅力はなんだろう。

 

第一に、水流や雪、地質や岩石が織りなす豪快な景色や自然。

第二に頂上や工程を制覇する達成感や心地よい疲労感。

そして何より、装備や体調を整え、地図読みや計画策定のスキルを学び、発揮できる事です。

 

たった10年前でも、まず国土地理院の地図を印刷し、磁北線を引き、登山地図や口コミをもとに最新の情報を記入していき、自分の工程表を書いて山に登っていくのが普通でした。

また、そういう地図を人から借りたり、貸したりするのも楽しかったのです。

よく、「登山届は面倒くさい」と言いますが、登山届の様式や超最低限な物でしかなく、もっとずっと詳細に紙に色々な事を書いたりして準備するものでした。

 

いまではスマホの地形アプリや登山地図アプリ、gps腕時計、モバイルバッテリー、バックアップの地図くらいでほとんどどうにかなるし、初心者ほどそれらを使いこなした方が安全です、ほぼ間違いなく。

磁北線を引く暇が有ったらまずモバイルバッテリーの充電をした方がいいと思う。

 

しかしまあ、そういう計画を考えたり準備したりするところから夢中になれるし、今も一番楽しいかもしれません。

 

もっと言うと、山の装備をネットで探している間が一番楽しいんですが・・・。

 

それ以外にも、登山で仲間と語らったり、ご飯を食べたりが楽しい、という人も多いと思います。

 

そしてトレイルランニング。

トレイルランニングの魅力は、勿論登山における魅力も内包しています。

特に、頂上や工程を制覇する達成感や心地よい疲労感は、通常の走らない登山と比べてもかなり強い事が多いと思います。

レースなんかでは、景色がクソでもタイムを競うレースというだけで多数の人が走ったりするわけですし。登山と比べると、圧倒的にアスリート気質の人が多い様に感じます。

 

次に、ファッションやカルチャー的なものがあると思います。

実際の所、山を走らない人でも、山と道answer4なんかのトレラン用のウェアをランニングに取り入れるのがオシャレ、みたいな風潮がありますし、実際、トレラン系のウェアやグッズは、一般的なランニングウェアや登山ウェアよりも数段オシャレだと思います。

トレイルランニング系の動画コンテンツなんかを見ていても、やはりカッコいい。

それだけではなく、独特のゆったりとした雰囲気、厭世的な空気感が、現代人の感覚とマッチしているのかもしれません。

残念ながら、日本ではそういう雰囲気のあるトレラン系のコンテンツはまだまだ少ないですが。

 

こういうカッコよさって、ネイチャースポーツ全般がもっているものだと思うんですが、私の中ではとりわけトレイルランニングに惹かれました。

 

トレランって、わりとワイワイ楽しんでいる人も多いと思います。

都会周辺の低山ではグループランが多い、とも言いますし。

 

ただ、私が惹かれるのは、どちらかというと、孤独に一人で気ままに走る、という様なスタイルなんですね。

理想を言えば、最小限の荷物だけ持って、好きな場所にビバークしながら何日もかけて南アルプスを大縦走したりしたい。

 

もちろん、レースも好きですし、人と一緒も楽しいんですけど。

でも2,3人ですかね。せいぜいそれくらいの人数まででのんびりと走るのが好きです。

 

ただ、こういう小さなコミュニティのスポーツって、先輩面して勝手なルールやマナーを言い散らす人が出てくる。

そういう人がでかい面をし始めたら、そうなったら私にとってのトレランは終わりだな、と思います。自由が好きなので。

 

もちろん、他人に迷惑を掛けない、危険な目に遭わせない為のマナーやルールは必要です。

 

そういう意味で、高尾マナーズでなされている様なルール徹底とマナー向上の為の運動、というのがトレラン業界から自ずと出てきたのは素晴らしい事だと思いますし、必要な事だと思います。

 

山で走ってすれ違うランナーとかイヤホンして山を走るランナーとかは危険極まりないのですが、危険かどうかも分かっていない人もいるかもしれませんし。

 

そしてそういう他人を危険な目に遭わせるランナーが増えると、トレランは嫌われていきます。

 

しかし、そうじゃなくても、トレランというのは登山者に嫌われやすい、と思う。

実際、超がつくほどマナーよくしていても、悪態を吐かれる事も有ります。

嫉妬とか、そういうものもあると思いますしね。

 

山って、色々な人がいて。

ガヤガヤ話しながら大勢であるく登山者たちや、犬を連れて登る人。危険なルートに挑戦する人や、登山道を走る輩。

皆、お互いの微妙な視線を少しは意識し、迷惑かけない様にしながら楽しめば、あとは自由じゃないでしょうか。

 

でも、トレイルランニングが、トレイルランナーが間違いなく活躍できる、というシーンも有って。

それははやり、低山の整備だと思うんです。

実際、ただ走るだけでも、古道は甦っていくんです。

低山の古道は、昭和の登山ブームの時に作った道とは違い、丈夫な地盤の上に作られている事が殆どです。

登山道の様にボロボロ崩れたりしているところは稀です。

ただ走るだけで木は踏まれ、石は落ち着き、土は固められるんです。

登山者にとっては何も楽しくもない道ですが、トレイルランナーにはトレーニングに打って付けです。

田舎ではそういうトレイルを開拓、というか再整備していって、観光地までのハイキングコースにしたり、散歩道にしたりと、色々役に立てるんじゃないか、と思い、今、色々な道を開拓しています。

 

・・・といっても、なかなか難しい所も有って、特にちゃんと手入れが入っていう森なんかは、ブルでガガガーっと古道ごと林道が作られたりするので、一筋縄ではいきません。

 

しかしまあ、トレーニングがてら行くのはぜんぜん悪くないので、熊笹を払ったり、落石どかしたり、楽しみながら適当にやっています(県有林なので本当は許可がいると思う)。

 

んで、なんの話だっけか。まあいい。

 

希望というか、描く未来像というか。

私が老人になる頃、トレイルランナーが、いたるところでトレイルを走って、パトロールして。

日本のトレイルの守り人みたいに思われる日が来たら、まあまあ素敵だなーと思っています。

 

マウンテンスポーツマガジン トレイルラン 2020 春号「トレイルラン・スタートBOOK」 (別冊山と溪谷)