カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・マラソンの雑記。頭のちょっと変な人用。

年末年始に小説をオススメしたいと思う。その1平成の泣かせ屋、浅田次郎

突然ですが、私、小説が大好きです。

これまで、多分数千冊は読んでいると思います。

そして本当に突然ですが、年末年始、皆さん暇ですよね??

という事で、年末年始に読みたい、面白い小説を紹介したいと思います。

もはやランニングも登山もトレランもまったく関係ない!

ですが、ご紹介する本の面白さは保証します。

気を衒わず、万人が面白い、と言っていただけそうな本を紹介したい・・・。

そうなると、東野圭吾と浅田次郎、なやみましたが、一日目は浅田次郎の小説をいくつか紹介させて下さい。

ちなみに2日目があるかどうかはわかりません!!

 

まず本をご紹介する前に、浅田次郎さんの作品がどんなものなのか、軽くお話したい。

浅田次郎といえば、ユーモア。

任侠系の、ユーモアの有る作品で世に出た人です。

そして、人間味溢れる、魅力的な登場人物。

ストーリー自体よりも、生き生きとした登場人物に引き込まれる、そういう作品が多いです。

腹が痛い程笑いながら、泣いてしまう、そういう作品が多いです。

また、全ての作品を通して、一貫して存在するのが、「惻隠の情」。

簡単に言うと、弱者に寄り添い、憐れに思う心です。

江戸では武士も町人も、三教(儒教・仏教・道教)を習う人が多くなります。

三教の一つ、儒教では性善説の「孟子」、性悪説の「荀子」とがあり、日本人は孟子の教えが支持され、惻隠の情も学の無い一般庶民にも広く好まれた観念だったそうです。

それだけ日本人の心に響くものがあったんですね。

 

そういう昔から変わらない日本人の感性を刺激してやまない作家が、浅田次郎だと思います。

それではオススメの本をご紹介したいと思います。

 

プリズンホテル

ヤクザが経営し、ヤクザが泊まりに来るリゾートホテルの話・・・。

これだけじゃあ、絶対に詰まらないと思うでしょう?これが本当に面白い!!

最初から最後まで笑いが止まらない、最後は涙も止まらない。

テレビドラマにも漫画にもなりましたが、これに関しては是非、小説でもご覧ください。

基本的にアホしか出てきません。しかし全員、愛すべきアホです。

しかし20世紀で一番笑った小説かもしれません。

キンドルでも楽天koboでも読めるそうなので、今じゃなくても、いつか読んでみて下さい。清々しい気持ちだけ残る4部作です。

 

蒼穹の昴

清代末期の宮廷を描いた、感動長編。最近、ドラマ化もされましたね。

貧しい村に生まれた主人公は家族の生活の為、宦官(去勢して宮廷で傅く人)となります。

その後、損得を考えず、人に尽くし、憐みの心を忘れず、仕事に全力で打ち込む姿を認められ、ついには西太后の側近にまで上り詰めます。

主人公は実在の人物ではありませんが、実際の清朝末期の人物・生活が詳細に描かれ、非常に想像力を掻き立てられる世界観となっています。

この小説は笑いを封印し、浅田次郎が本気で直木賞を取りに行った作品だそうですが、僅差で受賞を逃しました。

しかし、最初から最後まで涙、涙。人間を愛さずにはいられない、そんな作品になっています。

ちなみにこの主人公、春児は、私のロールモデルの一人です。

まだまだ足元にも及びませんが・・。

 

壬生義士伝

これも渡辺謙主演でドラマ化されました、幕末は新選組を新たなタッチで描く、壬生義士伝。

新選組の中でも剣術師範役でありながら目立った活躍が伝えられていない、「吉村貫一郎」という脱藩浪士の姿を描く作品。

吉村は剣術は新選組で一、二を争う腕前ながら、守銭奴で金に汚い性格から、隊員に軽んじられていました。しかしそれには事情があり・・・。というお話。

幕末ものや剣豪小説が好きな方なら相当ハマる作品です。

しかしそれ以外の方にも読んで頂きたい、司馬遼太郎などが描く新選組にはない、カッコ悪い、人間味豊かで、美しい青年たちの姿が描かれています。

ドラマも良作品でした。まだYOUTUBEで見られるかも???

 

鉄道員(ぽっぽや)

表題となっている、直木賞受賞作の「鉄道員」をはじめ、中井貴一主演でテレビドラマにもなった「ラブレター」など、良作揃いの短編集。

浅田次郎の魅力が最大限に詰まった一冊。打率5割は超えて、どなたの心にも響きます。とりあえず、おっさんは全ての作品で泣ける。

「鉄道員」は高倉健主演で映画化もされ、大ヒットしましたね。あれは映画も良かった。雪国出身の方には、積雪後の駅前のあの「しん」とした雰囲気はわかるはず。

そして色々なものを諦めてきた大人だからこそ共感の出来る、素晴らしい短編が揃っています。

 

他にも映画化された作品、多数ありあます。

  • 椿山課長の七日間
  • 地下鉄(メトロ)に乗って
  • 日輪の遺産

 

などなど。外れは無し、当たりか、大当たりか。そういう作家です。

浅田次郎は未読だ、という方。

是非ここで上げた本のうち、一冊でも読んで下さい。

本当に面白いし、清々しい、「生きていて良かった!!!」と思える作品ばかりです。