カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

志賀高原エクストリームトレイル・ロング レビュー(表)


志賀高原extreame泥railに参加してきました!

実はとてつもないドタバタ劇があり、レース受付5分前にギリギリ受付を済ませるという失態・・・。

詳しくは後日アップする志賀高原エクストリームレイイルレビュー(裏)をご覧ください。

私情などはそっちに載せよう。

 

志賀高原エクストリームトレイルとは・・

オシャレで楽しいトレランレースでおなじみ、KTFが主催する、上越国立公園の志賀高原で行われる、トレイルランニングレース。

ロング54km、ミドル32km、ショート8km。コース自体の難易度は低めだけど、天候が毎回エクストリームという噂。

www.nature-scene.net


なんんでKTFのレースってあんなに安いのにボランティアの方が多くて楽しそうなんですかね?謎です。

というか何もかも素晴らしい。

ホントKTF大好き過ぎて車にステッカー貼っていますから!

 

で、ロングは前泊必須なんですが、指定された宿は熊の湯ホテルというところ。

www.kumanoyu.co.jp

どうやら前泊の宿はスタート地点周辺の宿に割り振られる様で、私以外にも20人ほどランナーが泊まっていました。

ちなみに、今年の参加受付は志賀高原パレスホテルという場所です。

 

通された部屋がこちら。

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ちょっと古いけど、清潔感があってとても良いです。

え?ええ、一人部屋です。2000円追加して、一人部屋にしました・・。

別に人がいるのはよいのですが、自分のいびきが迷惑を掛けないか。

話しかけ続けて迷惑かけないか。

恋が芽生えて次の日のレースに支障が出やしないか。

心配なんです!


そして出していただいた食事。

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美味い。普通に美味しいです。

これで一泊11000円なら、レースでなくても来たいかも。温泉もあるし。

私が最後の一人だったので、急いでご飯を食べて、お風呂に入って床に就きましたが・・・寝れない。

興奮して寝れない。小学生か。

そして外は暴風雨一歩手前。夜中の2時半くらいまで強い風、雨が続きました。

 

・・・これは中止か・・・?

今日見て来た崩れた道(レビュー・裏を参考にして下さい)から考えると、この雨が続くと崩落してもおかしくない。

どちらにしろ明日はずっと大雨の予定・・・これは開催無理か。

なんて考えているうちにちょっと寝られました。

 

30分くらい寝て、3時半に起きる。宿で貰った朝食代わりのお弁当(セブンイレブンのもの。フライはいらんwww)を食べる間に、装備計画を考える。

一応、どんな天候にも対応できるような装備は全て持ってきた。

まず完全防水の登山靴で行くか、トレランシューズで行くか悩む

そして停滞時の事を考えて、防寒具なども悩む。

本当はツエルトと中型ザックも欲しかったけど、簡易ツエルトしか持ってきていない。

 

色々と悩みましたが、予備防寒具はキャプリーン3の上下、靴はトレランシューズ、靴下はメリノウール、スタート時は上下レインシェルで行くことに決めました。

そして開始20分前に宿を出て、15分前に会場へ。

車は「前泊の方は駐車場はそのまま宿の駐車場をお使いください」との事だったので、徒歩で行きました。


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風は多少弱くなりましたが、小雨。

因みにスタートゲートは風で飛んで行って穴が開いて無くなったとの事。

あかんやんwww大丈夫か開催してwww

5:00スタート。しかし参加は250人はいるはずなのに、どう見ても200人いない。

後で聞いたところによると、DNSが多かったらしい。志賀高原までは来たけどこの雨で参加中止を決めた人も結構いるとか。

それは多分正常な判断です・・・。

ソロ山行だったら、台風後の大雨の日に行った事のない山に行くなんて絶対しないもんね、しかも暗い中歩くとか、まずしない。

私も結構悩みました。

これで行く、というのはレースに甘えているんじゃないのか・・・?と。

 

それで、スタート後はそのままゲレンデを300Mくらい登ります。

練習不足、睡眠不足の私は早々に順位は諦め、後方ちかくに陣取ってジョギングくらいの心拍数で上がっていきます。

全ては完走の為に。


ゲレンデを登り切ると、ちょっとだけ車道を横切り、登山道に入ります。

問題はここでした。

ちょっと歩いて稜線に入ると、立っていられないほどの暴風雨。

いや、雨は大したことがないのですが、風が10~20M/secくらいの強い風。

よりによってガレ場が続くので、上下レインシェルの私でもまあまあしんどいです。

 

しかし下が短パン生足の方々も!!

絶対寒いソレ。私なら震えそう・・・。でも普通に頑張って登っていくから凄い。

 

ガレ場が終わって樹林帯に入ると、風からは守られます。

しかし雨は強くなる。

そして泥、泥、泥。あと水たまり。

「志賀高原エクストリームトレイルは雨が降るとドロドロになる」とは聞いていましたし、覚悟はしていました。だからこそ登山靴まで用意してきたわけで。

 

しかし、泥が多いんじゃない。

泥か水たまりしかない。というか沢。

低山だと、

「雨が降ると登山道が沢になります」

「雨が降ると登山道にしている沢が滝になります」

みたいなのがおおいですが、まさにそれ。

そこを走っていきます。

 

寺子屋峰までは泥の中を登ったり下りたりしていきます。

泥だらけの人しかいない。

幼稚園だったら「汚れても良い服装をさせてきてください」ってお便りに書くけど、帰って着た子供を見て「ここまでとは聞いてなかったよっ!!」ってお母さんたちがブチ切れるレベルです。

そしてここまでメチャクチャ楽しい。

泥遊びすぎるwww

 

そんな感じで寺子屋峰までに40人くらい抜きます。

 

そうなんです。あれ??と思うくらい足取りが軽い。

やはりこれは減量の成果か・・・。

 

トレッドミルで走った感じだと、15km/hで1キロもたなくなってたので、相当走力は落ちたままのはずなんですが、やはり故障中減量したのは間違いじゃなかった!!

これもまた後日別の記事で。

 

寺子屋峰を過ぎてちょっと下ると、ゲレンデの頂上に出ます。

本来はここを稜線沿いに進むんですが、私を含んだ数人のグループは、そのまままっすぐに進む。

私「アレ?こっちですか?」

どなたか「こっちだと思いますけど・・」

どなたか2「どこを降りてもいい所だと思います」

私「そっか!」

 

ヒャッホーーーーイ!!!

 

みんなでゲレンデを駆け降りていきました。

 

下りが得意な私。途中からダントツでグループの先頭に立ちます。

ゲレンデを降りきったところでコース表示がない事に気づいて立ち止まります。

ジオグラフィカで確認。

 

「・・・コースアウトしとるやん・・・」

まだ降りてきていない人に手で大きく×印を出す。

立ち止まる皆さん。

復帰ルートを模索。東館山に登り返せば復帰できる。

大声で

「私が戻らなかったら追ってきてコースに復帰出来たものだと思って付いてきてくださーい!」

 

と言ったけど聞こえていたかどうか・・。300Mくらいは離れていたので。

という事で難なく復帰。

こういう事もあるから地図(ジオグラフィカ推奨)便利ですよ。

レースでもお勧めです。

 

コースに復帰した時点で、20人前くらいに抜いた人の背中が見える。多分せいぜい5,6分のロス?だと思います。

ヒャッホーーーーイってしていたからジオグラフィカの「コースロストのお知らせ音声」に気が付かなかった。

 

何度も言いますけど、ジオグラフィカお勧めです。

ユーザーインターフェースがちょっと分かりづらいけど、使いこなすと便利過ぎです。

それで、今度は本当のゲレンデを下っていきます。

ゲレンデの下りは得意なのでまた10人くらい抜かしました。

下りきると第一エイド!!

ここまで本当に長かった。

暴風、続く雨、泥と水。そしてコースロスト、ゲレンデの激下り。

楽しすぎてニヤニヤが止まりません!

 

良かった!本当に開催してくれて良かった!!

 

そう考えると涙が出そうになりました。

私にとっては、子育て中に家族に理解してもらって、少ない給料と時間から装備や練習時間やレース参加費用からなにから全部用意するのは、本当に大変でした。

特に、苦しい家計で頑張ってくれる妻を尻目に、たとえ小遣いの範囲内だとはいえ、自分の好きな事をするのは、申し訳ない物。

参加できるレースなんて、年に2,3回が限度です。

その1回が潰れたら・・・本当に辛いと思う。

走らせてくれて本当にありがとうございました、運営の皆さん。

 

ってまだ終わってねえ!!

 

ゲレンデを下りきると、第一エイドです。

エイドでは素敵なボランティアの皆さんがコーラ、ショッツの電解質ウォーター、水を入れてくれます。

食べ物も温泉饅頭、バナナ、クッキー、ポテトチップス、塩タブレットとそれなりに充実。過不足ないです。

ここで気づくと雨が止み、空が晴れてきました。

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上下レインシェルを脱ぎ、快適、快適。足はぐちょぐちょ、泥だらけですが・・。

ちょっと休んで、コーラをガブ飲みして、また走り出します。

 

少しだけ下ったあと、また長いゲレンデの登り。

練習不足で心拍がすぐ上がる私は、数人に抜かれます。

でも焦らない。足は第四エイド後の11kmの為に残しておく、と最初から決めています。

始めから完走出来れば上々、ですから。

登り切ると、今度はゲレンデの下り。

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ここで抜かれた倍、抜かします。

体重が軽くなった為、足に全然キません。

するとすぐに、奥志賀高原駐車場、第二エイドです。

この区間はメチャメチャ楽でした。しかし暑い!日が差してきて暑いです。

 

第二エイドでもコーラがぶ飲み。

どうやら寝ていないので、脳みそが砂糖を欲している。

体力的には寝不足のデメリットは今のところ全くないです、快適です。

 

エイドを出ると、しばらくロードの下り。4kmくらいでしょうか?

キロ5分くらいでのんびり走ります。

だってまだあわてる時間じゃない。

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紅葉が美しすぎます。

天気予報が外れて嬉しいです。とこの時は思いました・・・。

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ロードを下りきると、今度は散策路を走ります。

緩やかな登り、下りが4km続きます。

これを走り切れる様になれば強くなれるんでしょうが・・。


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その後、寂れた林道に出ますが、ここがまたドロドロ。
なんか嫌になって、紅葉を見ながらのんびり歩いてしまいましたww

すると、さっき下りのロードで抜いたランナーの方がすぐ後ろに追い付いてきました!

負けじと走る!ですが、この方、大きめの熊鈴を付けているので、姿が見えなくても音が聞こえます。

この後、第三エイドまでずっと追い立てられている感じで恐怖でしたww

しかも早いから全然サボれなかったw

第三エイドは第一エイドと同じ。ここでミドルの方とカチ合いますし、ここからルートが一緒です。

ドロドロのトラバースのシングルトラックなのでけっこう団子になるのですが、まあまあ疲れてきているので、声を掛けて抜いていく事をサボって、ペースがガクンと落ちます。

通り抜けると砂利の車道を下ります。

ミドルの選手をたくさん抜かしつつ、ロングの選手の背中をパスして進みます。

やはり足が軽い、お腹も空かない、疲れもさほど感じない。減量ってすごい。

 

少しロードを使って、ジャイアントスキー場に到着。ゲレンデを通ったりしながら、だい4エイドまではすこし足を使って登りでも選手をパスしていきます。

もう体力を温存する必要もなさそうです。完走は間違いなく出来る。

あとは少しでも順位を上げたい。

 

第四エイドは少しだけ休憩。でもやはり脳みそがコーラを欲しがるのでコーラだけガブ飲みします。

ここまでおしっこが出ていないのが気がかりなので、大量にコーラをガブ飲みしました。

ここまらまたしばらくロード。

キロ4分30くらいで走ります。が、ロングの選手には一人も追い付けません。

ロードが終わると、サンバレースキー場のゲレンデの登りです。

ここでミドルの選手、ロングの選手10人くらいいましたが、心拍を追い込んで抜かしました。

ここまで来てちょっと体力を残し過ぎた感が。

 

しかし・・・雨。振り出しました、大雨。

でもあと30分程度です。雨具は着ずに、走ります。

走りまくってミドルの選手はだいぶ抜かしますが、ロングの人を捕まえられない。

焦って無我夢中で走ります・・・が!

なんか嫌な予感がしてジオグラフィカを見るとコースから外れている!!!

しかし急いで500Mくらい前の分岐まで戻ると、やっぱり合っている。

どうやら去年とはコースが違う様だ・・・。

去年のGPXデータを入れて来たので、それで焦っただけでした。

その後も走ります。途中、1キロの歩行区間。初めて一般の方々とすれ違います。

ここでおひとり、ロングの選手を抜かす。

また走る走る。でも風も雨も強くなり、手の感覚がなくなり始める。あと1キロ。

とにかく走りますが、誰にも追い付けない。

 

登っていくと、司会の方の声が聞こえる!ここで一人の選手をパス。

最後。ロングっぽい選手が見えたのでゴールまでスパート掛けますが、10秒差くらいで届かず。

 

結果は・・・満足できるものでした!

全体の3割以内にもぜんぜん入れたし、年代別は・・惜しかった!!

 

やっぱり減量、重要です。

あと、今回はいつも3lくらい持っている水を、寒かったので規定最低量の1.5lでいけた、というのが大きかったかも。軽量化もまた重要。

 

故障前16km/h・1000m×5本、傾斜15%6.5km×30分のトレーニングをしていて、故障後は14km/h×800m1本、傾斜15%6.5kmを5分でリタイアしたので、走力自体はクソ落ちているはずなんです。

 

今まで減量から逃げて、トレーニングに依存していたな、と思い知らされたレースでした。

 

この記事だけで長くなりましたが、実はもっといろいろな事が・・・!!それは「志賀高原エクストリームトレイル・ロング レビュー(裏)」に書きますので、お暇な方はどうぞ読んで下さい。