カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

シティーランナーがトレイルランニングを始めるにあたって~装備編

5月。ロードのシーズンは終了!という方も多いはず。

そして「今年こそはトレイルに挑戦・・・!」と思っている方も多いはず。

 

是非!挑戦してみてください!

もしかして、トレイルランニングにハードルの高さを感じていませんか?

そう感じている方!あなたは向いていると思います。

 

自分を過信して、甘く考えて始めると、山では本当に痛い目に遭います。

しかし、新しいことをしたいという、冒険心がありながらも用心深さを失わない人は、かなり山には向いているし、満足感や達成感を得られると思うんです

 

そんな方の為!

僭越ながらワタクシにも一日の長がある、ということで、シティーランナー(シティーハンターみたいだな)の方がトレランを始めるにあったって、まず必要な装備をご紹介したいと思います。

 

1.トレランシューズ

トレランをしよう、と思ったら、まず必要になってくるのがシューズです。

 

トレランシューズには様々なタイプがありますが、走力のまだ低い方であれば、重くても頑丈で岩場も行けるような、しっかりとした靴が入りやすいと思います。

底の薄い、inov8の様なナチュラルランニング系のシューズだと、走力がついていないと、走っているうちに疲れてアーチが下がってきたときに、土踏まずへのダメージがすごいです。

 

私がそうでしたが、かっこいいからと言って、履いていると、後半辛いです。

私も走力が多少ついてきた今はinov8が超良い感じなんですが、これから、という方にはちょっとオススメできません。

モントレイルのトランスアルプス、バハダ、サロモンのXAシリーズから入ると、スムーズに移行できるのでは

 

 

 

サブスリーを睨むほどの走力をお持ちの方なら、グリップのみ考えて選べばいいと思います。

また、走力がある分、速度が出てしまうので、重い靴だと躓きやすいです。

軽めのinov-8の商品群や、モントレイルのカルドラドやFTKシリーズが丁度良いと思います。

 

 

 

 

が!

やっぱり靴なので、トレイルランニングシューズの選び方も、足型次第です。

靴下や結び方、インソールで調整出来ればいいのですが、そうでなければとっとと見切りをつけて新しい靴を探したほうが無難です・・・。

店頭で履いて良い感じでも、トレイルの下りで足の裏がツるほど合わない、ということもありました。

近所に相談できる店員さんがいなければ、とりあえず通販でモントレイルのバハダ買っておくのが無難です。

 

 

2.雨具

ランニングから入る方は、ウインドシェルは持っていても、レインシェルを持っている方は少ないのではないでしょうか。

正直なところ、ある程度以上の走力(およそサブ4以上か)があれば、低山であればどうせ汗だくになるので、レインシェルを着る事なんてほとんどありません

 

しかし、足をくじく、転ぶなどで雨の中停滞することがあると、高度があって風が有れば夏でも一気に冷えますので、よほどの自信がない限りは、持っていったほうが無難です(ツエルトを持って行って、すぐにビバークする判断ができるなら別です)。

 

そして、2000Mを超える稜線に出ると、冷たい風で一気に冷やされるので、ウインドシェル代わりに、やはり1組あったほうがいいです。

トレランに必要なレインウェアの要求性能は

  • ベンチレーションがある
  • 耐水性が保証されているものである(ただの撥水ではない)
  • バタつかないように、スリムなシルエットである
  • 身体に張り付きにくい裏地である
  • パンツは靴を履いたまま履けるようにサイドジッパーがある


といったところでしょうか。

正直、透湿性能なんて、ランナーの発汗の前ではどれも大差ないです。

それよりも、ベンチレーションをあけられた方が、ずっと湿気を逃がすし、使い勝手が良いので、わきの下が開くこと、前開きである事、ポケットがベンチレーションを兼ねていることなどを確認して購入する様にしましょう。

オススメは、モンベルのトレントフライヤーです。

 

 

 

軽い、小さくなる、ベンチレーションもある、そしてなにより安いです。

以前はシルエットも色もダサかったのですが、最近は海外のものとさほど変わらないデザインとパターンになってきています。

レインウェアはガチなトレイルランナーほど破れるからか、玄人ほどトレントフライヤーが多い印象です。

 

3.給水具・行動食

街中のランニングともっとも違うのが、水や食料を自分で持っていかねばならないことです。

給水具にはペットボトル、プラボトル、アルミボトル、ソフトフラスク、ハイドレーションシステムなどがあります。

実際のところ、好みで良いのですが、それぞれメリット、デメリットがあります。

ペットボトルは衛生的ですし、容易に準備ができるうえ、イニシャルコストが無いのですが、走っているとジャバジャバ揺れます。また、ベストの前部やザックのサイドポケットが無ければ、トレランには使い勝手が悪いです。

プラボトル、アルミボトルも同様にジャバジャバ揺れ、収納場所も必要です。

ただ、プラボトルは飲み口が工夫されている物が多く、愛用者も多いです。

アルミボトルは緊急時に煮炊きする鍋代わりにもなるので、好んで使う人もいます。ただし、残容量が分かりにくいのが欠点です。

ソフトフラスクはジャバジャバしないし、場所も取らないので収納性が高いくて良いのですが、量が減ると形を維持できず、まるであなたのジュニアの様に中折れします。

ハイドレーションシステムは、物にもよりますが、飲みやすく、重さも感じにくく、揺れにくく、使いやすいのですが、ザックを下ろさないなぎり、残量がまったくわかりません。

しかし、慣れると最高に楽です。オススメは、プラティパスです。吸いやすいです。

 

 

 

普通、丸1日の行動となるのなら、これらを組み合わせて、かつ500ml程度は余分に持っていきます。

私個人は、夏のアルプス3000M級で8時間コースタイムの4割で行動するとして、水は2Lほど使います(人より多いかもしれません)。

そしてこれ以外に、1Lは最低予備を、そしてホントに最悪の事を考えてポカリのミニペットボトルを持っていきます。

とはいえ、行程中には山小屋もある事でしょうからそこまでは必要ないかもしれません。ただ、慣れないうちは、2Lは持って山に入る、ということを覚えておいてください。

水が切れたら、トレイルランナーもただの人になります。

 

 

4.登山基本道具

エマージェンシーグッズ、コンパス、地図、ヘッデン(ヘッドライト)などです。

エマージェンシーグッズとは、簡単な救急セットにツエルト(無ければ最低アルミ蒸着シート)、非常食などです。非常食は遭難時に使うと仮定してください。

なので、微かに糖質さえとれば、それを燃料に自分の脂肪を燃やして、普通1か月は生きられるそうですから、糖質の高い物を持っていきましょう。

コンパス、地図、ヘッデンは必須・・・と言いたいところですが、スマホと登山アプリがあれば最悪「可」です。

その場合、モバイルバッテリーは欲しいところですが・・・。

YAMAPなんかが定番です。

その他、タオルや替えの靴下、防水手袋なんかもあれば便利ですが、そこまで持っていくランナーはいるのかな?私は持っていきます。

 

5.トレランザック

トレランザックにも様々な物がありますが、少なくとも、丸一日の山行となるようなランであれば、8l程度は必要です。

これまで述べてきたようなものをちゃんと入れるとなると、12Lは必要だと思いますし、私は実際に使ってきて、15L程度の物が一番使い勝手が良いと思います。

超絶にオススメはマウンテンハードウェアのフリューイッド16です。

 

 

ベスト前部に2つのボトルが入り、両サイドにレインウェアを突っ込め、着替えも防寒具もハイドレーションも炊飯器具さえ入れても、まだ少し余裕があり、またそれくらい入れてこそ、揺れない設計になっています。

さすがにテントとシェラフは無理ですが。

 

他に評価が高いのは、アルティメイトディレクションのファストパックシリーズです。

これ、とにかくカッコいいですし。

私は持っていないので申し訳ないのですが、25Lが揺れなくて使い勝手が良いそうです。

 

 

 

6.アクセサリー

ランニングゲイターは必須ではないですが、あったほうが断然良いです。

 

 

また、帽子かサンバイザーも欲しいです。

これは日よけだけではなく、雨の時の視界確保の為でもあります。

サングラスはやはり必要だと思いますが、無くても良いです。

これも私のオススメになりますが、オークリーのプリズムトレイルシリーズが断然良いです。

 

 

 

緑と茶色のコントラストを強くして、足の置き場が明確になるし、暗く感じずらい上に、色も薄いので、瞳孔もあまり開かないので、目へのダメージもかなり少ないです。

私は槍ヶ岳からの帰り、新穂高に到着した直後にアスファルトの上に落下させて、レンズが傷だらけに・・・。

なので、言われているほど、レンズは丈夫ではないと思います・・。

 

最後に、もしあなたがリーダーの山行となり、走力もあなたが高いパーティーで行くなら、予備の水とツエルトは絶対に持っていきましょう。

それがリーダーの務めだと、私は思います。