カモシカロングトレイル

トレイルランニング・登山・ULハイク・マラソン。書き捨て御免。※本ブログはプロモーションが含まれています。

中央アルプスの登山の特徴やルートを紹介したい

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中央アルプス。我が中央アルプス。

東京者にも、関西人にもスルーされる中央アルプス。

百名山ゲッターの方にしか相手にされない中央アルプス。

北と南と比べると・・・ちょっとアレな中央アルプス。

 

 

でも素晴らしいんです。

今日は心から愛する中央アルプス、木曽山脈のトレイルを紹介したいと思います。

中央アルプスが他の山域と違うのは

  1. 宿泊は避難小屋を頼る前提のコースが多い
  2. 北の様な高難度や、南の様な奥深いルートはない
  3. 主稜線が1本で、周回ルートが取りづらい
  4. 冬季は劇的に難易度が増す
  5. アクセスが悪い

です。

特に中部圏以外からのアクセスの悪さは・・。

しかし南アルプス中西部もそうですが、そのおかげで人が少ない、静かな山行を楽しめること請け合いです!

 

宿泊は避難小屋を頼る前提のコースが多い

 

宿泊は、普通の登山者なら基本的に南部は避難小屋泊前提になります。

他の山域だと「最初から避難小屋をあてにするなんてとんでもない!」といわれる場所もありますが、中央アルプスは千円程度の協力金を払って利用するスタイルです。

最初からあてにしてください。

土日ならたいていの避難小屋に他の方と同宿することになりますが、これが結構楽しい。女性グループは絡まれるのに注意です。

ギュウギュウだと本当に辛いので、最悪ツエルト泊です。よほどのことがない限り、大丈夫ですが。

 

また、どこかは書きませんが、「出る」小屋がありますので、苦手な方はやめておいたほうが無難です。私は知能が低いせいか、霊感も全くないので、止まっても幻覚、幻聴が聞こえる程度で、幽霊には会いませんでした。

ただ、脚のあるトレイルランナーなら日帰りで辿れるコースが多いので、腕試し、もとい脚試しにもってこいかもしれません。

 

北の様な高難度や、南の様な奥深いルートはない

中央アルプスで夏季であれば、テクニカルなトレイルは木曽殿山荘から空木、南駒ヶ岳までの稜線と、宝剣岳くらいです。

それも難易度としては大したこともなく、初心者でも問題ないでしょう(あくまで夏季!)。

また、木曽谷、伊那谷に囲まれた中央アルプスは稜線に出るまでに長い道のりを歩くことはほぼなく、これも初心者向きだと思います。

 

主稜線が1本で、周回ルートが取りづらい

上記の通り、木曽谷、伊那谷に囲まれているため、主稜線は一本です。

周回ルートも長いルートでは取れなくて、駒ヶ根と伊奈川ダムからの周回ルート程度しかありません。

これらのルートだと、コースタイムの6割は切らないと、1泊が必須となってきます。

 

冬季は劇的に難易度が増す

冬季は木曽駒の千畳敷ルート以外は、ザイル無しで踏み入れるのは控えたほうが良いと思います。

それくらい日によって表情が違うし、行程の長さ、山小屋の少なさ、先行者の少なさも、初心者を遠ざける要因となっています。

また、残雪期もテカテカの雪渓のトラバースはざらにあるので、なんならピッケルが欲しい時すらあります。10本爪以上のアイゼン必須です。

行けないことはないんですけどね、アイゼン無しでも。

 

アクセスが悪い

アクセス、悪いんですよね。伊奈谷からならまだ、東京・大阪から5時間もあれば登山口に達する事が出来ますが、木曽谷だと塩尻(大阪からなら中津川)で高速を降りて、木曽高速と呼ばれるほど深夜の車の速度の速い、国道19号を辿らなければなりません。

伊奈川ダムからの山行や、木曽駒への上松ABルート、福島ABルートを使うならやはり東京から、大阪からともに、6時間近く掛かるかもしれません。

 

オススメのコース1 越百山~南駒ヶ岳~空木岳縦走

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伊奈川ダム発着の、3山縦走コースです。

コースタイムで19時間ほど。一般的には2泊、健脚or若者なら一泊。トレイルランナーなら日帰りで行きたいところです。

稜線に出るまでは広く緩やかで歩きやすい行程が多く、稜線に出てからは恐ろしく美しい景色が延々と続きます!

そこそこテクニカルな場所が続くこともあり、飽きませんし、次から次へと山頂が現れるので、達成感も大きいです。

体力的につらいと判断したときは、南駒ヶ岳からエスケープできます。

伊那川ダムに降りた後は、木曽谷の美味しいそばを食べられます。

どこで食べてもだいたい美味しいです。大阪の方は中津川で五平餅と栗きんとんがオススメ。

ただ、私はこのコースで逃げないクマに遭いました・・・!ご注意を。

 

 

オススメのコース1 木曽駒ヶ岳~空木岳縦走

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菅の台バスセンターからバスに乗り、北御所登山口より木曽駒ヶ岳に登ります。

それから檜尾岳を通り、空木岳から池山尾根を下り、駒ヶ根高原に戻るルートです。

コースタイムで22時間程度かかりますので、一般的には2泊か3泊。健脚なら1泊。よく鍛えられたトレイルランナーなら日帰りできます。

しかしながら、トップランナーはバスを使わず、北御所登山口まで走って更に日帰りする人も。うーん。辛い。

 

体力によっては、ロープウェーを使って千畳敷発にするとぐっと楽になります。

そしてこのコースの良いところは・・・下山後のとんかつ!

GAROか明治停が鉄板です。

お土産はすずらんハウスでソーセージとヨーグルトが最高です。

ソーセージはマジでおいしいです。

 

その他オススメの山

残念百名山として名高い恵那山、短い行程でバリエーション豊富なトレイルを楽しめる南木曾岳、ちょっとはずれて御嶽山も日帰りで楽しめる山ですから、オススメです。

どうか、トレランのレース以外にも木曽谷、伊那谷に遊びに来てください・・!