登山用品は耐久性こそ命です。
山中で装備が壊れた瞬間から、命の危険に晒されることすらありますしね。
ザックが壊れた瞬間、もはや通常の山行はなりません。飲料水などをザックの崩壊と同時に落としてしまえば、非常に困難な状況になるでしょう。
荒天の中テントが崩壊すれば即、命にかかわります。
一番多い、登山靴の靴底の剥がれでさえ、天候によっては重大なケガや凍傷のリスクも。
登山者も登山用品メーカーもその辺は心得ていて、登山用品は町で使うようなものと比べて、非常に高い耐久性を備えていますね。
ですが、トレラン用品の耐久性はどうでしょう?
トレランシューズはともかく、トレラン用のザックや給水具、衣類は、どれも非常に軽量ですが、耐久性に疑問を持たざるを得ないものも多いのが現状です。
特にザックは、多くのメーカーの品がクソみたいな耐久性さほど耐久性を考えているとは思えません。
トレラン用品だからって耐久性を犠牲にしていないのは、グリベルくらいではないでしょうか?(その代わり重たいのですが)。
同じメーカーであっても、なぜかトレラン用品はすぐ壊れます。
大手メーカーでもです。
「トレラン用品は軽く作っているから壊れやすくても仕方ないよね」
みたいな風潮が嫌ですね。
最近はネットで情報を得て、ネットで購入までする方が多いので、カタログスペック勝負なところもあり、確かに軽いほうが売れるんでしょう。
しかし、ザックで言えば軽さよりも背負い心地、フィット感などの方が私は気になりますし、雨具も軽さよりもベンチレーターの数や肌への張り付きにくさなんかを気にします。
靴だけは重くなってもしっかり作るメーカーが多いのに。
しかし逆に私は靴は軽くて余り守られていないのが好きなんですよね。
私は、装備は軽ければ軽いほどいいと思います。
しかし、軽いことを優先した結果、機能性や耐久性が損なわれ、そしてそのせいで登山者の、ランナーの、命を奪うようなプロダクトはあってはならないと思います。
いや、命を奪わないまでも、例えばレース中に急激に破損するようなプロダクトは、見たくもありません。
UTMFで2019で、一時奥宮さんがザックの不具合でDNFといううわさが流れましたが(本当はちがうそうです・・あくまでもこれも違うそうです、としか言えませんが)そんなことになったら、私だったら無念過ぎて泣ける。
それにしても、グリベルのザックってなんで売れないんでしょうね・・?
本当に丈夫で(重いけど)背負い心地も最高だし(ちょっとデザインがアレだけど)動きやすいのに。
私は二泊以上のトレランはグリベルのクライミング用のバックパックを使ってます。
これが本当に揺れない。
こんなやつ。
重心が後ろに行くのがちょっと気になりますが、トレランにも本当に良いザックです。